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アルフレッサ株式会社 新卒採用情報


普段何気なく行く病院や薬局。
その姿は大病院から街の診療所、調剤薬局からドラッグストアまで、実に様々です。

ここでは、日本の医療業界を語る上ではずせない、大きな特徴をご紹介いたします!

日本の医療業界の特徴をあげてみよう!


日本の医療業界がどんなふうに成り立っているか、みなさんご存知ですか?
風邪を引いたり、怪我をすると行く病院。
何気なく薬局でもらう、薬の数々。
毎月「見せて」と言われる保険証。

あまり意識したことのない日常の光景ですが、その裏には、たくさんの「制度」や「人」が深く関わっています。

そんな日本の医療業界の特徴には、以下の4つがあげられます!


★国民皆保険制度
★フリーアクセス
★出来高払い中心の診療報酬制度
★自由開業医制

これらの特徴は、世界的に見てもトップレベルの健康水準が達成されている大きな要因となっています。

 

国民皆保険制度(こくみんかいほけんせいど)

 

 我が国の医療保険制度は、国が義務として向上に努めなければならない社会保障制度の一つであり、国民健康の向上に寄与することを目的としています。
全ての国民がいずれかの公的医療保険に加入しなければならない、「国民皆保険制度」を国のルールにしています。

みなさんはまだ学生ですので、自分で保険料を支払うことはないと思いますが、扶養者(親御さん等)の方が加入している健康保険証を良く見ると、扶養者の方の職業によって加入している保険が違うことがわかります。
現在では、扶養者の方の加入している健康保険によっては、皆さん各自に一枚の健康保険証を持っているかもしれないですね。

以下は、現在加入が定められている公的医療保険の一覧です(社会保険庁資料抜粋2009)

国民健康保険 自営業者・年金受給者など対象
組合管掌健康保険 健康保険の適用事業所で働くサラリーマンなど対象
共済組合 国家・地方公務員、私立学校教職員など対象
船員保険 船員として船舶所有者に使用される人対象
後期高齢者(長寿)医療制度 75歳以上及び、65歳〜74歳で一定の障害の状態にある人

 この公的医療保険に加入している最大のメリットは、医療機関で診察・治療などを受けた時の医療費の支払いが、一部のみの自己負担で済むことにあります!
例えば、合計で3000円の医療費がかかったとすると、3歳〜69歳の人ならば、3割分の900円のみの負担で済むのです。

では、残りの費用はどこから出ているのか…?

残りの費用は、毎月納めている上記の公的医療保険を管理・運営している医療保険組合から各医療機関へと出されます。
つまり、毎月決まった額の公的医療保険を支払い、いざ受診・治療を受けた時(当日に受診した医療機関に支払う時)は、主には3割負担の一部のみの支払いで済むのです!

だから、毎月公的医療保険の支払いがあるかを確認するために、医療機関で保険証の提示を求められるのです。

 

ただ、この公的医療保険を使用できるのは、国が定めた診察や治療に基づく「保険適用」と呼ばれる行為のみになります。
それ以外は「保険適用外」といわれ、公的医療保険が使えません。そういった場合は、全額を自己負担で支払わなくてはならないのです。
主な例は脱毛や美容整形といったものです。医師による治療行為ですが、「保険適用外」のため全額自己負担となります。

 

おおまかに「国民皆保険制度」についてご説明いたしましたが、なんとなくおわかりいただけましたか?
次の項では、残りの「フリーアクセス」「診療報酬制度」「自由開業医制」のお話をさせていただきます!